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        | 無線工学 > 1アマ > H12年12月期 > A-01 |  
        | A-01 | 図に示す回路において、コンデンサCa、Cb及びCcの静電容量がそれぞれC1、C2及びC3のとき、Caの端子間の電圧がab間の電圧Eの1/5となった。このときのC1、C2及びC3の関係を表す式として、正しいものを下の番号から選べ。 
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        | 1 | C1=5/(C2+C3) |  
        | 2 | C1=C2/5+C3/5 |  
        | 3 | C1=1/(5C2+5C3) |  
        | 4 | C1=4C2+4C3 |  
        | 5 | C1=6C2+6C3 |  |  Fig.H1212A01a
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    | 合成容量を求めろ、というなら簡単ですが、各コンデンサの端子電圧から容量の関係を求めるとなると、ちょっと面倒ですね。でも、一つ一つ潰して行けば、さほど難しくない問題であることが分かります。 (問題ではコンデンサCa, Cb, Ccの容量がそれぞれ、C1, C2, C3だといっていますが、この解説では、C1〜C3と書けば、コンデンサの名称と容量の両方を指すものとします。)
 
 [1]複数あるものはまとめてシンプルにする |  
      | コンデンサが3つもあると面倒なので、比較的簡単に合成できるC2とC3をまとめてFig.HA0307_bのように一つのコンデンサC23としてしまいます。並列接続ですから、容量は加算する(C23=C2+C3)だけです。こうすることで、直列の2つのコンデンサの問題に置き換わりました。 次に、これら2つコンデンサの両端にかかる電圧を考えます。そのためには、直列に接続されるコンデンサでは、各々のコンデンサに蓄えられる電荷がどうなっているか、を考えます。
 
 |  Fig.HA0307_b
 容量を合成し単純化
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 [2]直列接続のコンデンサの各電極に蓄えられる電荷は等しいこの「証明」は簡単で、例えば、Fig.HA0307_bで、C1の電源側の電極に+Qの電荷が溜まったとすると、その対向する電極には−Qが溜まります。またC23の図の上側の電極には、+Qが溜まります。このノードは他にどこにも繋がっていないので、電子が勝手に消えたり湧いて出たりしない限り、一方に+Qがあれば他方には−Qがあって、合計がゼロになるはずだからです。また、C23の電源側の電極には−Qが溜まります。問題により、C1とC23それぞれの両端にかかる電圧が与えられていて、(上記から)そこに溜まる電荷量も分かっていることになるので、容量が計算できるはず、という算段になります。
 それでは、解答に移ります。
 問題が、C1の両端の電圧がE/5だと言っているので、C1に溜まる電荷量Qは、
 Q=(E/5)C1 …(a)
 です。C2とC3(C23)には、残りの電圧(4E/5)がかかっているはずですから、
 Q=(4E/5)C23 …(b)
 ここで、Fig.HA0307_bでp=1,q=4,r=5です。(a)=(b)と置いてQを消去すれば、
 (E/5)C1=(4E/5)C23 …(c)
 また、
 C23=C2+C3…(d)
 ですから、(d)を(c)に代入すれば、
 (E/5)C1=(4E/5)(C2+C3) …(e)
 となります。(e)を整理して、
 C1=4C2+4C3
 となるので、正解は4と分かります。
 なお、この問題では、容量の絶対値は分かりません。C1=8 [μF], C2=C3=1 [μF]でも成り立ちますし、C1=16 [pF], C2=C3=2 [pF]でも成り立ちます。C1, C2, C3はそれぞれ比率しか分からないのです。
 
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