□ H19年08月期 A-13  Code:[HE1104] : テレビ画面の状況から、TVIの原因を推測
インデックス
検索サイトから来た方は…
無線工学の基礎 トップ

以下をクリックすると、元のページが行き先に飛び、このウインドウは閉じます

 ■ 無線工学を学ぶ
 (1) 無線工学の基礎 
 年度別出題一覧
  H11年 4月期,8月期,12月期
  H12年 4月期,8月期,12月期
  H13年 4月期,8月期,12月期
  H14年 4月期,8月期,12月期
  H15年 4月期,8月期,12月期
  H16年 4月期,8月期,12月期
  H17年 4月期,8月期,12月期
  H18年 4月期,8月期,12月期
  H19年 4月期,8月期,12月期
  H20年 4月期,8月期,12月期
  H21年 4月期,8月期,12月期
  H22年 4月期,8月期,12月期
  H23年 4月期,8月期,12月期
  H24年 4月期,8月期,12月期
  H25年 4月期,8月期,12月期
  H26年 4月期,8月期,12月期
  H27年 4月期,8月期,12月期
  H28年 4月期,8月期,12月期
  H29年 4月期,8月期,12月期
  H30年 4月期,8月期,12月期
  R01年 4月期,8月期,12月期
  R02年 4月期,9月期,12月期
  R03年 4月期,9月期,12月期
  R04年 4月期,8月期,12月期
 分野別出題一覧
  A 電気物理, B 電気回路
  C 能動素子, D 電子回路
  E 送信機, F 受信機
  G 電源, H アンテナ&給電線
  I 電波伝搬, J 計測

 ■ サイトポリシー
 ■ サイトマップ[1ama]
 ■ リンクと資料

 ■ メールは下記まで



更新履歴
2022年
05/14 04月期問題頁掲載
01/11 12月期問題頁掲載
2021年
10/17 09月期問題頁掲載
H1908A13 Counter
無線工学 > 1アマ > H19年08月期 > A-13
A-13 次の記述は、テレビ受像機の障害状況について述べたものである。このうちアマチュア無線局の発射電波が原因と考えられるものを下の番号から選べ。
変化するしま模様が画面全体に現れて、何日も長時間連続している。
画像に二重三重の影が現れる。
雪が降るような画面が現れる。雨や風などの天候で変わる。
画面に斜のしま模様が現れる。障害が不定期で短時間で断続することが多い。
白くて小さな点々模様が画面全体に現れて、点滅しながら横に動く。

 ハイパワー局のインターフェア対策には必須の知識を問うていますね。テレビ放送がアナログである間は、画面の状況から大体どんな障害が起こっているのか、推測することができます。テレビがデジタル放送に移行してしまうと、この問題は出なくなるでしょう。

[1]テレビの受信障害の種類と画面(音声)の状況

 デジタル放送ではこうなりません。画面(+音声)を見れば障害の原因がある程度特定できるのは、アナログ放送だからです。画面(+音声)から障害を見分ける方法の概略をまとめてみました。

現象 推測される原因
画面の状況:
 縞模様(白黒or色付)
出現状況:
 常時連続
TVアンテナとTVの間にブースターが入っている場合は、このブースターの発振が疑われます。常時連続ならアマチュアが原因ではありませんが、「時々現れて、縞の出方が変化する」等の場合は、アマチュアの電波である可能性もあります。
夏が近いと、Eスポの発生による、他の放送局の混信の可能性もありますが、いずれにせよ自局が送信していなくても出るなら、原因は他にあります。
画面の状況:
 二重三重の影
出現状況:
 常時連続
いわゆるゴーストが疑われます。近くに鉄塔や送電線、高いビルなどができると、伝搬経路が複数できて、その時間到達時間差により画面に影ができます。山岳反射波でも起こりますが、山は突然高くならないので、急に発生したものと区別できます。
但し、常時連続とはいえ、天候により、雨などで地表面が濡れて反射率が変化すると、ゴーストの濃さも変化することがあります。
画面の状況:
 画面がざらつく
出現状況:
 連続(天候により変化)
テレビ電波の電界強度が不足な(要するに電波が弱い)ために起こるノイズが疑わしいです。
雨が降って地面の反射係数が変化したり、風でTVアンテナの向きが微妙に変わるだけで、ノイズの見え方が変わることもあります。
画面の状況:
 白くて小さな点
 点滅して横に動く
出現状況:
 時々(常時のことも)

俗に「メダカノイズ」という
バイクや自動車の点火プラグ、モータのブラシなど電気的放電で生じる火花が疑われます。
バイクや車などでは通り過ぎれば止まりますが、モータを使った機器等が常時運転されている時は、常時出ていることもあります。
アマチュアの電波が原因でこのようなノイズが出ることはまずありません
画面の状況:
 画面に斜めの縞
 色が消える
 モガモガ音がする
出現状況:
 短時間断続
アマチュア局であることが多いです。自局かどうかは送信しながら確認してもらえばすぐわかります。ここに挙げた現象の他にも、画面が小さくなったり大きくなったり全く見えなくなったりと、現象は様々です。
短時間断続、というところが切り分けのキーです。自然現象や放電、ゴーストなら短時間で断続することはまずありません。
 
 なお、上に挙げた例は一般的な例で、例えば、ブースターが発振しているのにざらざらしたノイズが出たり、上の表と違う組合せの障害の場合があります。実際に一般の方からクレームがきたら、上の表のように「目星をつける」のはかまわないのですが「決め付ける」のは解決が遅れることになり、危険です。ご注意下さい。

[2]役に立つ「切り分け」の技術

 インターフェアなどで、近所からクレームがあったり自宅に受信障害が出た場合、まずは「その障害が自分の出す電波に起因するものなのか」を見極めなければなりません。他人の局だったり、あるいは、上にあるようなモーターやバイクの点火プラグなどの火花やゴーストだったり、というものとは分離しなければなりません。
 そのために役に立つのが「切り分け」の技術です。「技術」とはいっても難しいものではなく、探偵になったつもりで、観測された事実から、可能性のない原因(の候補)を排除して行けば良いのです。
 最も簡単なのは、電波を止めた時にも障害が出るか、を見ることです。電波が出ていないのに受信障害が出れば、自分の側に(法的な)責任はありません
 障害に再現性がなく、たまにしか出ないような場合、その出方(連続or断続、画面の様子)を記録して、上の表により切り分けます。
それでは、解答に移ります。
 …変化する縞模様はアマチュアくさいですが、何時間も連続はしません
 …「二重三重の影」はゴーストです
 …天候で変化する雪が降るようなノイズは、電界強度不足でしょう
 …「不定期で断続」というあたりがアマチュアの電波らしいです
 …点滅しながら横に動く点はメダカノイズで、放電が原因と考えられます
となりますから、正解はと分かります。